みなさんこんにちは。私歯医者をしています。そして、大学院で歯科矯正学分野を勉強しています。今日は台湾でできる矯正方法についての話をさせていただきます。
以前、台湾で矯正を受けるメリットについて紹介させていただきましたが、今回は実際に台湾で受けられる矯正の種類について紹介していきます。
以前の記事はこちらです。
台湾と日本や海外の矯正方法はほとんど同じですが、細かい種類や名前がたくさんあり、複雑なので、患者さんから見ると、違いがよくわからないと思います。そんな人のために、今回は矯正方法の種類を大きく三つに分けて紹介させていただきます。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は一番メジャーで広く使われている方法です。ワイヤー矯正の特徴はブラケットを歯の表面に装着して矯正を行う点です。取り外しは不可で、どんな時でも矯正治療が進行している状態になります。
私は個人的に一種類のブラケットとワイヤーでワイヤー矯正を行うことが多いですが、本来ブラケットとワイヤーはいろいろな種類があり、その組み合わせによって費用や効果がそれぞれ違います。
実際に私が使っている種類は東京医科歯科大学の歯学部が開発したワイヤーで、特徴は歯に負担を掛けすぎない力で矯正をするので、歯の移動がスムーズにできます。
台湾でワイヤー矯正をする場合の費用(自己負担)は8万元から15万元ほどです。
マウスピース矯正
マウスピース矯正はブラケットを装着しなくても、歯を移動できる方法です。パソコンの予測に基づいて、マウスピースを作成し、自分で脱着可能なマウスピースを24時間付け続ける方法です。
マウスピース矯正は比較的新しい方法なので、ワイヤー矯正より費用が高めになりますがメリットとデメリットがあります。
まずはメリットですが、ワイヤー矯正より痛みが少なく、取り外しが可能なので、清潔に保つことも簡単です。
デメリットはパソコンの予測と実際の歯の移動に差が生じる場合があり、矯正終了後に結果が理想と違ってしまうこともあります。
しかし、これは歯を抜く必要があるほど大規模な矯正を行う際に生じる誤差で、小規模な矯正の場合、このデメリットはあまり発生しません。
私も小規模なマウスピース矯正であれば、患者さんに勧めることがありますが、歯を抜いたりするようなケースであれば、ワイヤー矯正を勧めています。
台湾での費用(自己負担)は15万元から30万元ほどです。
機能的矯正装置
一般的に、機能的矯正装置は子供向けの治療方法なので、10歳から12歳を対象に行う方法です。
特に、成長期(男子:12-17 女子:10-14)の子供に効果が高く歯だけでなく骨格も調整できます。
成長期の子供はさまざまな癖(口呼吸、舌出し、指吸いなど)があり、歯の発育に悪影響があります。その際、親御さんの指導により、自然に改善する場合は問題ないのですが、改善が見られない場合は機能的矯正装置を使って改善のサポートをしていきます。
しかし、機能的矯正装置はほとんどが脱着可能な装置を使っているため、親の目が届かない時に子供がこっそり外してしまうことが多いです。これが治療の進行が遅れる原因の一つとなっています。
台湾での費用(自己負担)は3万元から10万元ほどです。機能的矯正装置はさまざまなタイプがあるので、費用もそれぞれです。
まとめ
矯正を受けたい人にとってたくさんの選択肢があることで、どの方法を選んだ方がいいのかわからなくなってしまうと思います。しかし、症状や現在の歯の状況によって、最適な方法が必ずあるはずです。
逆にいうと、最初の段階で適切な治療方法を選べなかった場合は、その後の治療の進行や結果も大きく変わってくるので、矯正を始める前によく歯科医と相談することが大切です。
今回の記事がこれから矯正を始める人の参考になれば嬉しいです。
今回の記事を読んで分からないことや、矯正に興味を持った方がいたら、私にお気軽にご連絡ください。もちろん矯正以外のことでも、悩みや聞きたいことがあれば、私になんでも聞いてください。
では、また次回の記事でお会いしましょう!
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